オリーブオイル市場

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オリーブオイル市場

オリーブオイルのこと

「エクストラヴァージンオリーブオイル」と「ピュアオリーブオイル」の違い

「エクストラヴァージンオリーブオイル」とは、
オリーブの実を搾っただけの“100%天然のオリーブジュース”のこと。
化学的処理を一切行わない“一番搾りのオイル”で、
酸度(※1)が0.8%以下のものをいいます。
一方、「ピュアオリーブオイル」とは、酸度が高いため食用には向かない
ランパンテオリーブオイルを精製したものに、
エクストラヴァージンもしくは、ヴァージンオリーブオイルを
ブレンドして作られたオリーブオイルを言います。
イタリアでは、「ピュアオリーブオイル」と呼ばず、
単に「オリーブオイル」と呼ばれています。ほとんどの一般家庭では、
エクストラヴァージンオリーブオイルを使用しています。

※1) 酸度とは、脂肪酸が何%遊離しているかという酸化の度合いのことです。
酸度1.0%とは、100gのオイルのうち1gの脂肪酸が遊離しているということになります。
この数値が低いほど、酸化していない高品質なオイルといえますが、
味わいや香りも大切なオイルの要素ですので、一つの目安と考えれば良いでしょう。

イタリアでのオリーブオイルの分類

一般的な表示分類 酸 度 特徴・その他
ヴァージンオリーブオイル化学的処理を一切行わない
一番搾りのオイル
エクストラヴァージン 0.8%以下 完全な味わいと香りを持つ
ヴァージン 2.0%以下 日本には輸入されていない
ランパンテ 2.0%以上 食用には不向き、精製に回される
精製オリーブオイル 0.3%以下 ランパンテを精製したもの
オリーブオイルピュアオリーブオイル 1.0%以下 精製オリーブオイルにランパンテ以外のヴァージンオイルをブレンド
精製サンサ・オリーブオイル二番絞りのオイル 0.3以下 ヴァージンオリーブオイルの搾りカスから溶剤抽出して、精製したもの
サンサ・オリーブオイル 1.0%以下 精製サンサ・オリーブオイルにランパンテ以外のヴァージンオイルをブレンド

オリーブオイルの製造工程

健康効果と保存方法

オイルの種類 特徴・その他 効果その他
オリーブオイル ・一価不飽和脂肪酸(酸化しにくい脂肪酸)オレイン酸(80%)
・抗酸化成分(酸化を抑える成分)ビタミンE・A・D・K、ポリフェノール、カロチンなど
・他の植物油と比べて、オレイン酸と抗酸化成分が豊富に含まれているため、酸化されにくい最も安定した優れたオイルのひとつ。
・他の植物油と違い、化学的に抽出されていないため、非常に安全なオイル。
・オレイン酸の働きによって、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを維持する。
・オリーブオイルを多く摂取する地域では、動脈硬化、心筋梗塞、高血圧、糖尿病、ガン、胃潰瘍、子供の発育、骨粗鬆症、老化防止などの予防効果があると言われている。
動物性油脂バター、ラードなど 飽和脂肪酸
パルミチン酸・ステアリン酸
安定していて酸化はしないが、悪玉コレステロールを増やす可能性有り。 摂取しすぎると、動脈硬化や心筋梗塞を招く恐れがある。
オリーブオイル以外の
植物油
サラダ油、大豆油、
コーン油など
多価不飽和脂肪酸
リノール酸・リノレン酸
植物油は、溶剤を使うことによる化学的抽出。精製によって抗酸化成分を失っており、リノール酸やリノレン酸は酸化しやすい性質を持っているため、酸化を防ぐことはできない。 リノール酸は、必須脂肪酸のため食事で摂取しなければならないが、過剰に摂取すると体の酸化を進める。 また、悪玉の他、善玉コレステロールも減らしてしまうおそれがある。

保存方法と賞味期限

オリーブオイルは、直射日光、高温多湿を避けて冷暗所で保存します。
オリーブオイルは、日光や強い光・酸素・高温(28℃以上)で酸化が進みます。
紫外線の影響の少ない遮光性のある瓶などで保存し、ガスレンジの脇など温度の上がりやすいところは避けましょう。
また、冷蔵庫での保存も良くありません。気温が8℃以下になると白く結晶化してしまうことがあります。
常温にしばらく置くと元に戻りますが、これを繰り返すと劣化の原因になります。
一度開封すると、香りや風味、栄養成分が徐々に減って酸化が進みますので、
生のまま火を通さずにご使用になる場合は、2〜3か月を目安にお使いください。
風味が落ちてきたオイルは、炒め物などの敷き油としてご利用ください。
オリーブオイルは、他の植物オイルと比べると、品質の変わりにくい安定したオイルですが、
一度開封したものは、早めに使い切ってしまうことをおススメします。
賞味期限内であっても、嫌な臭いがした場合などは、使用しないでください。

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